親が決めたレールの上を
親が決めたレールの上をただ歩いていく、そんな気持ちになったとはありませんか。自分がやりたいことが他にあるのに、或いはあるような気がしたのに、いつの間にか親の決めた中学校に受験せねばならず、あるいは親が決めた習い事に通わなくてはならず、大好きな友達と遊ぶ時間もなく、やりたいゲームをやらせてもらえず。気がついたときには、自分は何をやりたいのか、自分が何が欲しいのか分からなくなっている。そんな思いの方が一定数いらっしゃるとボクは思ってます。
そのような人は、大学を選ぶとき、自分のやりたいことを学ぶと言うより模擬試験の結果の偏差値で学校を選んでいく。同じように就職をする際、自分の大学から就職出来そうなそこそこ有名だったらそれでいいよという、そういう会社の選び方をしてしまう。
そのことが全く悪いとは思っていません。人間やりたいことが決まっていると言う事はそうそうあるわけでもありません。とにかくやってみて違ったら、また、違う道に進む。そういうトライ&エラーのほうが大事だと思っています。
意志の力は有限だ
しかし自分のやりたいことをいつの間にか我慢してしまう人は、我慢をすることに「意志の力」を非常に多く使います。そしてそれはエネルギーを非常に消費してしまいます、そうするとただ生活をしているだけで、つまり自分の生活をただ営んでいるだけで、あなたは生きていくエネルギーを消耗していると言うことになります。
その上で、会社に入って仕事を行うとなると、あまり気乗りしない仕事であったり、あるいは人間関係うまくいかないと、エネルギーの消耗は当たり前のことながらより激しく生じます。そこには明らかな「我慢」があるからです。
自分の持っている「意志力」をどこに集中するか?
このことがとても大事になります。
ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニーによる、「Willpower 意志力の科学」には、
人によってその量は違えど,「意志力」は有限だと、実験の結果から論じています。意志の力は単に根性で克服出来るものではない様です。
これは個人的な仮説ですが「燃え尽き症候群」と言うのも、自ら好んで行動してない状態が長く続くことで、有限の「意志力」を使い果たし、スカスカになってしまうのではないかと思います。
これも一つの仮説ですが、「やりたいことが見つからない」人は、今まで「やりたくないことを我慢して意志力をすり減らしてきた」のかもしれません。
もしそうだとしたら、
休むことです。
休もう
先ずはお風呂に入りましょう。(一見関係ないと思われますが、メンタルの落ちてる人はお風呂に入ってない、或いはシャワーを浴びてない事が多いと言う傾向があります)。
やらなきゃいけないことよりも、先ずは食べたいものを食べてみましょう。アイスクリームとかケーキとか。カロリーなんか気にせずに。
そして、ベットに布団に入りましょう。
一番お気に入りだった漫画や本を読んでみましょう。
ボクの場合は、とにかくお酒を飲みます。γGTPなんて知ったことではありません。そしてシャワーを浴びて寝ます。眠れなくても、ぼんやりと横になって、ひたすら時間が経つのをただ待ちます。
何日も何日も。経験的に3日位引きこもってると、外に出たくなります。そしたら少し散歩します。或いはどうしても仕方なく仕事に行かなくてはならなくなります。
動いてみれば意外となんとかなったりします。
なんともならない時ももちろんあります。
そんなもんです。
ボクの極意は「自分をコントロールする」と思わないこと。コントロールすると言うことは即ち我慢であり「意志力」の行使にほかなりません。
一滴いってきの水をコップに溜めるように、静かに「意志力」を貯めてゆくためには、出来るだけ「自分をコントロールしない」。
コレが精神医学的に正しいかどうかは知りません。申し訳ない。ただボクはそうしてます。人に勧めているわけではありません。
どうにもならないことは沢山あります。嫌になる程沢山あります。
でも諦めないこと。安西先生の教えです。諦めたらそこで終わりです。そして、慌てないこと。焦らないこと。
結果的にボクの場合はこの手法で40歳以降の20年間に渡る危機的な状況からなんとか低空飛行なりに生活してます。妻は病気で亡くなりました。とても仲の良かったかけがえのない友人が二人亡くなりました。それでもまだ破綻はしてないようです。よう知らんけど。

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